ゴン太郎 no 介護!

25年間での介護福祉士・ケアマネジャー・施設リスクマネジャーの経験を通して培った専門的知識・経験や持論を基に介護の情報を発信していきます。ご家庭で業務や施設教育に役立てて下さい。

笑いあり、涙あり、介護漫画が盛り沢山 ♪『親のパンツに名前を書くとき』北川なつ

 今回は北川なつさん作の漫画『親のパンツに名前を書くとき』を紹介します。

本書は 着飾らないリアルな介護の日常をほのぼのしたタッチで描かれており、笑いあり涙ありの作品になってます。

内容は 作者や投稿者の実体験を基にしており、キレイごとでまとめた感もなく凄く素直に読めました。

 介護での ”あるある” や、気付かなかった発見もあり 様々な角度での介護の世界を味わえる一冊だと思います。

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 この本の説明

Amazon紹介欄

 私は、親の介護がしたかったのです――。
あたたかみのある絵で介護の現場をほのぼのと描く
元介護職の漫画家・北川なつの介護コミックエッセイ第3弾。
実母の心の病と突然の別れ、愛犬との別れ、
介護職の実情をやさしいタッチで描きます。

書内 著者紹介文

北川なつ(きたがわなつ) マンガ家、絵本作家、イラストレータ

特別養護老人ホームグループホームでの勤務経験があり、ケアマネジャーや介護福祉士の資格を取得している。書籍、雑誌、WEB上、広報冊子等にてマンガやイラストを掲載。

  • YouTubeチャンネル ユーチューブ北川なつ
  • ホームページ 北川なつ公式
  • ブログ ブログ北川なつ で検索

       *フェースブック、インスタグラム、ツイッターもしています。

(掲載中)『北川なつのみんなみんな いつかは、年をとる』介護情報誌「BetterCsre(ベターケア)」芳林社/『介護マンガ 職場のトホホ』マイナビ介護職WEBサイト 介護のみらいラボ 介護のみらいラボ で検索

 

この本を読んでみて

内容構成

 ”各種雑誌への掲載作品” や ”メールでの題材の持ち込み依頼で漫画化された作品” など各テーマでの題材を短編マンガで綴られており、日常の介護のエピソードでクスっと笑える作品だったりチョットした介護題材の映画でも観てるかのような作品だったりと飽きの来ない作りになっていました。

 

内容も ”ご自身が体験した事” や ”実際の体験の持ち込み題材” とキレイごとで飾られることのないリアルな表現で素直に読めました。

 

個人的に面白かった内容 ベスト3

内容①『おとうと1/2』

突然の交通事故で介護が必要になった母、

上京していた兄弟の田舎の母の介護をめぐる物語です。

 

家族持ちの長男、独身でカメラマンの夢を持った弟、

ここまでは ありきたりの設定ですが、親戚の伯父さんが長男の介護を推すもう一つの理由がありました。

と...

 

色々と考えさせられる作品になっており感動しました。少しボリュウームをつければドラマや映画とかできる内容なのではと思いました。

 

内容②『お父ちゃん次も家族になろね』

父の終活をマンガにして欲しいとの依頼から投稿者さんの日記を基に制作されたマンガだそうです。

男手一つで姉妹を育てた84歳の父が誤嚥性肺炎で入院したところからスタートします。

”日々の流れの中での出来事” や ”過去を振り返ってのエピソード” など 短編マンガで進んでいき最後に父が亡くなるまでを描いています。

 

日記を基に実際の出来事をマンガにしており ほのぼのとした中でも実際に即した内容になっていました。

 

自分自身の環境と内容と照らし合わせながら 日々の慌ただしい生活で忘れがちな自分自身の両親に対しての考えや思いを改めて考えさせられる いい機会になりました。 

 

内容③『みんなみんな いつかは、年をとる』

 介護の情報誌『Better Care(ベターケア)』に掲載された内容で介護や高齢者の世界でのちょっとした出来事をおもしろおかしくマンガで綴られていました。

 

2人の職員のトイレ介助を比較する話や、家族目線で施設や職員をみる話、鼻腔栄養を試した話しなど 色々な角度からとらえた高齢者に纏わるの風景を短編マンガで紹介されてました。

 

色んな視点や場面での話しが忖度なく書かれており 「分かる」と頷いたり 「なるほど」と納得したりと個人的には面白い中にも結構ためになりました。

 

まとめ

 率直に面白かったです。

色んなストーリーが描かれており読みごたえもありました。

内容もほのぼのしており 読んだ後 優しくなれる一冊だと思います。

 

チョットした息抜きに癒されてみてはどうでしょうか。

 

今回紹介した本はこちらです。